とんでもないタイトルですねすみません。
先週末に巡回サイト様でキンブリチャットをされてるのを今さら知って(私なにやってんのウワァアアアア!!)と身悶えている阿呆ですこんばんは。
遅くなりましたが、20巻の感想文を書いてみました。まだ20巻を読んでない方はご注意下さい。
当然ながら、今回は壮絶に後ろ向きな愛情のない感想文なので、普段のお気楽極楽な感想を期待される方は御用心下さい。
20巻といえばアレです…キンブリが山に埋もれて行方不明…
はどうでもいいんです!!(いいのかキンブリファン?)
新生グリードが、こともあろうに自分の(前世の)所有物を殺すなどという最悪な罪を犯した巻です。
ありえないなんてことはありえないを、こんな最低な形で顕現させるとは想像だにしてなかったので、ファンすら辞める勢いで衝撃を受けました。今でも完全には立ち直ってません。
考えたら、この号のガンガンから急に鋼ネタが醒めてしまいました。ストーリーとしても大変面白いので読み続けてはいますが、あれはファンへの…いや、「強欲」への裏切りに映りました。
グリードから強欲を取ってなにが残るんだYO!口先では強欲だの何だの言いつつ、その実自分の前世に何も関心を示さなかった。
デビネスの人たちの絆が云々よりむしろ、個人的にはこっちのほうが痛かったです。私が愛した強欲さまは錬成炉の中で溶けたんだなと、今さらながら彼の死を嘆くありさまです。
しかし、だがしかしです。
リングリは強欲そのものというより、強欲道を目指すただの一つの生き物だと思うと、不思議と許してあげようかという気になってきました。
いや、リングリだけでなく前世グリードでもこの点が顕現してなかっただけで、実は中身はまるで変わってないんですよね。
彼は「強欲」という概念と同化した神ではなく、ただそれを目指してるだけの一生物だと思うと「なんだそんなもんかー」と思えてきました。
…愛着は急激に失せましたが。(すみません!)
デビネスの人たちがフラッシュバックして苦しんだり、強欲道を突き進みきれなかったり、意外とグリードは人間に近い不完全な奴だというのが分かった、というのが素直な感想です。
人の形はしてますが怪物だし、どこか精神的にも怪物めいたものを期待してましたが、良くも悪くも人間に近くて・・・親近感は湧きませんがちょっと残念かなとは思いました。
人間らしい不完全さって、ふつうは嬉しいもののはずなんですが、・・・だからキンブリーみたいな異端の「怪物」に惚れるんですね。
考えたら、ラスト姐が自分たちは新しい人種だと言い張ってましたし、もとから人に近い感情は持ってるのでしょう。半ば神がかってるのを期待してましたが、それが完全に崩れて(期待はずれだウワーーーーン)と失望したのは事実です。
もう新生グリに過度な期待はしませんが、それこそ所有物のエドワードを身を挺して守るとか身代わりに逝ってしまうとか、それくらいの根性がない限りはファンに返り咲くことはないかなと思います。私の愛情もこの程度ですか。 orz
ビドーは結局、新生グリードの記憶を呼び戻すためだけに生かしてたキャラだったんですね。
さすが荒川弘、北の大地も震える冷血漢っぷりは相変わらずだ!(褒めて…ません。)
彼が生きる道に行けなかったのは残念ですが、今はデビルズネスト第二期生(?)がいるので、どちらにせよ幕退きする運命だったのかもしれません。あまりデビネスには感情移入はしてないつもりでしたが、改めて振り返ると…けっこう移入してますね!
本気モードで荒川弘という作家に怒りが湧いた展開だっただけに、自分の意外な一面が見えた気がします。
というかビドーって何が何でも死ななきゃならん設定だったんでしょうか?!ニーナの場合はどうしようもないと諦めがつくけど、いちいち殺さなくてもグリードの記憶は呼び戻せたのでは?実際に少し戻りかけてたし、…という疑惑は拭い切れません。
そもそもリングリが自分の前世に興味を示して、前世だって俺のもの!と強欲道を全開すれば、ビドーの話を聞くうちにじんわりと記憶が読み戻って…という展開だってあったはずです。というか、そうなると本気で思ってました。
それなのに、それなのに事もあろうに自分の所有物を殺してしまう大罪を犯してしまうとは。
(話がエンドレス化してますねすみません)
それでも単行本で読むと、意外とスムーズに腑に落ちた印象はあります。雑誌のころは大騒ぎで鋼ファンも辞める勢いで、今でもリングリのファンは辞めてますが、一連の流れで読むと自然な流れで、これはもうこういう運命だったんだなと思えてしまいます。
俯瞰で見られるのはコミックのいいところですね。いっそコミック派になろうかしらと検討中です。
・・・限りなく後ろ向きな感想文ですみません。
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