こんばんは、たった今「オメガ計画」なるものを知って大興奮している管理人です。
政府が行っている計画で、きちんと一次資料で確認できたのでこちらでも報告させて頂きます。
自民党の政治家、浜田和幸氏のブログにて「
放射性物質の安全処理の切り札「オメガ計画」の行方」なるものが紹介されていました。
なんだかSFちっくな名前の計画ですが、ウィキペディアによると
「Option Making of Extra Gain from Actinides and fission products の頭文字(OMEGA)をとったもの。
長寿命核種の分離変換技術研究開発長期計画の通称。
半減期の長いネプツニウム、アメリシウム、キュリウム等のマイナーアクチノイド核種や、
セシウム137、ヨウ素127のような核分裂生成物を含む高レベル放射性廃棄物を、ガラス固化体にして地中に埋設するのではなく、四つのグループに分離した上でそれぞれを利用したり、
核反応を利用して消滅を促進させることをねらいとしている。」
はい太字のところテストに出ますよ!(何のテストだ)
ただいま福島を絶賛汚染中の、あの半減期30年といわれているセシウム137を「核反応を利用して消滅を促進させる」試みを、日本はきちんと研究しているそうです。
PDFですが、一次資料はこちら→
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私の脳みそでは表面をなでる程度の理解もできませんが、どうやらプルサーマル計画の一環として、核燃料のリサイクルや最終処理に至る一つの処理方法のようです。
高速増殖炉もんじゅが危機的状況にあるため、残念ながら核燃料リサイクルの夢は当面厳しそうですが、このオメガ計画で素晴らしいのは
「半減期の長い放射線を短くするぞ☆」という方向で進めているようです。
常々「人類はいづれ核物質を分解組み合わせたり制御する技術を確立するだろう」と書き連ねてますが、その第一歩はとっくに始動してたんですね。書いてる本人は遥か未来の話だと思っていたのに。。。
この計画は、あくまで使用済み燃料のリサイクルのための技術であって、汚染された土壌や水を洗浄する方向のものではないようです。それでも、それでも凄いんじゃないですか?
土壌のセシウムを吸い出す技術さえ確立すれば、それを集めて消滅させることも考えられます。ヒマワリや菜の花にセシウムを吸わせて土壌を洗浄する技術があるそうなので、(これも賛否両論のようですが)吸わせたセシウムを消滅させる技術があるなら有効な方法じゃないでしょうか?
そう思うと、全く絶望的に思える現状が少しでも明るく見えるのは私だけでしょうか?
ぜひ周囲の皆さんにもオメガ計画のことを伝えて頂ければ嬉しいです。
ネットですら話題にならなかった話だけど、なんか希望が見えてきたような気がするぞ!
※今回の話と関係ありませんが、浜田和幸氏のブログにて「
TPPをめぐる水面下の攻防戦」という興味深い記事があるので、ぜひこちらもご覧の上拡散して頂ければと思います。
↓ これは、2003年の報告書ですが、その後顕著な進展は見られないようです。
http://www.rist.or.jp/rist/rnews/35/02-18.pdf